代表インタビュー / Interview

─ 本日はアーキ・モーダさんの家づくりや社長の家づくりに対する考えを色々伺いたいと思います。

ほとんどのお施主様は家を建てることが初めての方ばかりだと思いますので、どのように考え、どのように計画していけばいいのか・・・家を建てるって楽しい反面、不安も多いというのがこれから家づくりを検討される方の正直な感想だと思うのですが。

鈴木:そうですね。まず知っていただきたいのは、家って結構危ない所だということです。家にいることが原因で命を落とすことがある。もしかしたら外の方が安全かもしれませんよ!

─ えっ、どういうことですか!?

鈴木:「外は危ないから家に居なさい」なんて良く聞きますよね。なぜ外は危ないんでしょうか?交通事故、通り魔、ストーカーや無差別殺人…など、連日事故や凶悪犯罪のニュースを耳にするので、確かに外は物騒な世界かもしれません。

それでは家の中は本当に安全、安心なのでしょうか?

凶悪犯罪の多くが住宅内で起きている?必要な予知防犯とは

NPO法人日本防犯学校学長/犯罪アナリストの梅本正行氏によると、凶悪犯罪(殺人・強盗・放火・強姦)は、実は住宅での発生が一番多いと言われています。

毎年発表されている警視庁HPの犯罪情勢のデータと少し異なる話しではありますが、事件の特性上、被害届が出し辛いケースも多く、また犯罪者も通報できないような状況に追込んで犯行にのぞむなど、表に出ない凶悪犯罪が水面下では多数実在しているとのことです。

報道やニュースも模倣犯が増えることを考慮して意図的に伏せられているケースもあることも、知っておかなければならない事実なんです。
弊社には、防犯学校に通い梅本先生の講義や、実地検証などを重ねた防犯インストラクターの資格を持ち、なおも学び続けている社員がおりますが、梅本先生から最近の犯罪、特に凶悪犯罪の傾向を聞くとホントにゾッとします。

─ 家の中がそんなに危ないなんて知らなかったです。
しかも報道も意図的に伏せられていることがあるなんて…家づくりの話しで最初に犯罪の話しが出るとは思いませんでした(汗
やはり防犯については高い意識を持った方が良さそうですね。

鈴木:もちろんです!命に関わることですから、耐震と同様真剣に考えるべきです。大地震に遭遇する確率よりも、犯罪に巻き込まれる確率の方がよっぽど高いのですからね。

─ では、アーキ・モーダさんの建てる家は、防犯ガラスやセ○ムやアル○ックなどを標準化した建物なんですか?

鈴木:犯罪から身を守るためには、防犯ガラスや警備会社との連携は確かに一定の効果はあります。
ただ本当に大事なことはそんなことではありません。防犯ガラスだって比較的簡単に割れますし、(割ったことあります(笑)
警備会社と契約している家だってたくさん被害にあってます。

─ そーなんですかー!?

鈴木:結構皆さん知らないんですよね!防犯ガラスにすれば安心、警備会社と契約すれば完璧!なんて考えている人がほとんどです。

─ では犯罪から身を守るために何が必要なんですか?

鈴木:まず狙われないこと。「予知防犯」という考え方です。
狙われれば、ほとんどの確率で侵入を防ぐことができません。相手もプロですから。
そのためには近隣環境に応じた建物のプランニングが不可欠です。周りをよく見てどのように建物を配置したら良いのか?窓の位置や大きさは?雨トイの位置は?室外機の位置は?外構計画は適切か?など、まずはプラン計画が非常に重要です。

防犯ガラスや、警備会社との連携は狙われることを前提に考えられた対策ですが、まず狙われない対策のほうが先決です!お金もかかりませんからね。狙われにくい家づくりってできるんですよ。防犯ガラスや警備会社に何十万も投資しなくてもね。

─ なるほど!色々とノウハウをお持ちなんですね。

:そうですね。防犯についてはかなり勉強をしています。
単に防犯グッズを計画すれば解決するほど甘くはありません。

─ では、しっかりと防犯対策がされた家ならば安心して家の中で暮らせますね!

鈴木:いや、まだまだ家は危険な場所です。

─ えっ、あと何があるんですか?

鈴木:1995年1月17日、6000人以上の命を奪ったあの阪神淡路大震災。国土交通省の発表データによると死因は建物の倒壊による圧死がおよそ77%、倒壊によって引き起こされた火災による死因がおよそ9%、実に90%近い方が建物によって命を奪われています。

また、その多くの方が地震発生から15分以内に命を落としています。古くから地震大国と知られている日本の建物の耐震技術は世界一だそうですが、それでも多くの人が家に殺されてしまったんですね。

過去の災害から備える、日本人にとって必要な住宅とは

そして2016年4月の熊本地震。
震度7の地震が2回も来るなんて誰が予想できたでしょうか!?
阪神淡路大震災から20年、その間も十勝沖地震や新潟中越地震、そして東日本大震災と多くの地震を経験し、その度に建物の耐震性の重要性が問われてきたのに、今回の熊本地震でも多くの建物が被害にあい、人命が奪われてしまいました。

ねっ、家ってあぶないでしょ!

─ 確かに未曾有の震災でした。耐震については、ほとんど一般の方にもその重要性が認識されてきていますよね!
ただ、家の構造となると難しくて、何がいいのか・・・さっぱりわからないというお施主様も多いと思いますが・・・

鈴木:確かにおっしゃる通りです。耐震に関しては技術論になるため、多くのお施主様は業者任せというのが現状だと思います。
お施主様:「地震に強い家にしてください!」
業者:「おまかせください!弊社の家はとっても地震に強いんです!」こんなやり取りだけで終わってしまってます(笑

これから30年以内に震度7クラスの首都圏直下型地震の発生確率が70%と最近盛んに報道されていますね。

なぜ今になって…と思いませんか?もうずっと前から分かっていたことだそうです。

─ そういえば、よくテレビでこれらの内容の番組をよく見ます。
日本中で起こり得る大地震の場所や、活断層の位置、津波の被害想定などの内容が急に増えたような気がします。

鈴木:2020年に東京オリンピックの開催が決まりました。
日本は、世界に東日本大震災からの復興をアピールしなければならないと考えるでしょう。

また、近年政府が首都圏直下型の地震が起こった時の被害総額を試算したところ実に100兆円以上という数字が出たようです。
ならば、先にお金のかけて災害に強い国づくりを進め、いざ大地震が来た時は想定される被害を少なくしていこう、その取り組みを国内外に示していこうと国は考えるわけです。

そこで平成26年6月3日に「国土強靭化基本計画」が閣議決定され、そしてあらゆる災害から人命・経済・食料・社会活動・交通などを守るための「国土強靭化アクションプラン」が示されました。

国が本気になったので、国民を本気にさせるために、今になって地震や自然災害に関する具体的なデータを国は開示し始めたのだと私は考えています。

─ 具体的には耐震についてはどのように考えればよいのでしょうか?30年以内に震度7クラスの首都圏直下型地震の発生確率が70%と聞けば、今建てる家はこの大震災に巻き込まれることを想定しないといけないですよね!

鈴木:その通りです。
それでは「地震に強い」ってどういうことなんでしょうか?
改めて申しますと、建物の構造って非常に難しい分野です。一般のお施主様が理解することはまず不可能です。そして建築の実務者である我々にとっても。かなり専門性の高い分野なんです。

現在「地震に強い」と科学的数値的根拠を持って証明する方法は、だた1つしかありません。それは許容応力度計算による「構造計算」です。
しかし現在の法律ではある一定規模(500m²)以下の木造の2階建てまでの建物は、この「構造計算」が義務化されていません。なんと日本で建てられているほとんどの木造住宅は構造計算がされていないのが現状です。

壁量計算を基準とした日本の建築。その計算の実態とは。

この事実は、ほとんどのお施主様は知りません。
今建築されているほとんどの建物は「壁量計算」という比較的簡易な計算で良しとされているんです。この「壁量計算」と「構造計算」ではその信頼性には大きく差があり、壁量計算がクリアされた建物を改めて「構造計算」をしてみると、20%〜40%ほど強度が不足する結果が出ることがあります。

災害に強い国づくりを目指しているのに、なぜ国はすべての建物に「構造計算」を義務化しないのでしょうか?私なりの仮説を申し上げます。

全ての建物に「構造計算」が義務化された場合、まず「構造計算」を行う実務者がパンクします(笑
そして、審査機関もパンクします。
先にも申しあげた通り非常に専門性が高い分野なのでおそらく人手が足りません。そして「構造計算」は時間もかかります。お金もかかります(20万〜50万ほど)。

これでは、いくつもの建設会社が倒産する可能性があります。日本にとって、住宅産業は非常に裾野が広い産業です。建物が建てば家電が売れます。家具が売れます。照明器具やカーテンも売れます。様々な産業が建設分野に引っ張られて活性化されます。

だから、国は住宅産業を非常に擁護してきました。しかし家を建てる人のことを考えれば、すべての建物に「構造計算」が義務化されたほうがいいに決まってますよね。

─ 「構造計算」なんてチンプンカンプンですが、話を聞くとその重要性は理解できますね。

鈴木:「構造計算」は耐震性を担保するうえで重要な要素ですが、建物の構造耐久性を考えるとまた別の視点もあるんです。

それは「柱の直下率」という視点ですが、お施主様はもちろん、建築実務者の方もほとんど気にしないのが現状ですが大事な部分です。
簡単に言えば、各階の柱の位置が上下でどの程度揃っているかという単純な話ですが、今のデザイン重視の設計ではほとんど注力されていません。

注文住宅の世界では少々ハードルが高いですが、柱の直下率は6割を超えると理想です。構造負荷が全然違いますし、闇雲に太い梁で計画する必要がありません。構造の架構がシンプルになり費用も抑えられ、構造体の耐久性も向上する必見の注力ポイントです。

─ 色々あるんですね。安全・安心に暮らすためには「防犯」・「構造計算」・「柱の直下率」ですね!よくわかりました。

次世代省エネルギーの基準では物足りない、未来を見据えた建築とは

鈴木:まだまだ!もう一つありますよ。
家がそこに暮らす人の命を削る要因が。

─ まだありますか!?

鈴木:もう一つは室内の温熱環境の不備によるヒートショックの問題です

─ ヒートショック?聞いたことはありますが・・・

鈴木:ヒートショックによる入浴時の死亡事故。
平成25年の交通事故死者数は4,373人(全日本交通安全協会資料)家庭内事故による死者は年間13,000人以上と、じつに3倍の数にのぼります。
その内の入浴時の死亡事故が30%を超えています。ヒートショックによる死亡原因は心筋梗塞や脳梗塞ですが、実は外で発生する確率よりも屋内で発生する確率の方が圧倒的に高いんです。

なぜでしょうか?それは日本の家は部屋ごとの寒暖差が激しく、特に脱衣室と浴室は顕著でヒートショックを起こしやすいからなんです。

─ よく冬になりますと、お年寄りがヒートショックでなくなるニュースが増えますよね。断熱性を高めればいいのでしょうか?次世代省エネルギー基準ならば安心ですよね?

鈴木:はっきり言って、次世代省エネルギー基準はまったく低次元の断熱性能と言わざるを得ません。私は次世代省エネルギー基準ではヒートショックは防げないと考えています。

日本では次世代省エネルギー基準は、今のところ最高ランクと理解されていますが、世界的に見ると非常に低いレベルです。ヨーロッパやアメリカとは比べるまでもなく、お隣の韓国や中国よりも低レベルなんです。

─ そうなんですか?知らなかったです。

鈴木:これは日本人の国民性も原因ではないかと思います。
日本人は我慢を美徳とする国民性ですから、暑いの寒いの言ってないで我慢しろってね(笑
また、エアコンやら暖房機器やら安価で高性能な電気製品がありますので、あまり建物の断熱性能に意識がいかない。せいぜい壁に断熱材が入っていて、ガラスがペアガラスであれば完璧!なんて思ってしまうんです。

─ 最近は省エネに対する意識が急激に高まってきているような気がします。ハウスメーカーなども盛んに「スマートハウス」や「ZEH(ネットゼロ・エネルギーハウス)」を宣伝していますよね。

鈴木:「スマートハウス」は日本が誇る高性能家電で武装された家電ハウスみたいなもんです。(笑
設備は、イニシャルコスト、ランニングコスト、メンテナンスコストを発生させ、せっかく省エネで光熱費が浮いても、それ以上に将来の金銭的負荷のリスクを負うことに皆さん意識がいきません。設備に頼ったり、安易に太陽光発電で創エネを考えるよりも、まず第一にエネルギーの損失を抑える建物を考えることが大切です。

どちらにせよイニシャルコストはかかりますが、断熱性や気密性といった性能は劣化しませんしランニングコストもメンテナンスコストもかかりません。しっかりと断熱性能を高めた上で最小限の省エネ設備を計画することが、本当の意味でお施主様の為に、そこで暮らす家族の健康、強いては命を守ることにつながるんです。

そのためには、次世代省エネルギーの基準では物足りないんです。

東日本大震災、福島原発の事故より急に省エネへの関心が強まってきました。2015年のパリ協定で国は世界に向けてCO2削減の大きな目標値を公約しました。時代は「H25年省エネルギー基準」へとシフトしてきています。
ただし全ての新築住宅で義務化されるのは2020年とされています。

現行まだ通用する次世代省エネルギー基準で建てた建物もあと5年弱で、古い基準の建物となってしまいますよね。断熱性や気密性は建物の仕様や技術的な要素で実現できますが、そこに経済性や快適性を加えようとするならば、間取りも大きく関わってきます。
太陽エネルギーを上手に活用する設計手法です。最近は「パッシブハウス」という言葉もよく耳にしますが、断熱・気密性能と太陽の日射取得あるいは日射遮蔽を高いレベルで融合させた究極の省エネ住宅です。

─ なるほど、なかなか奥が深いんですね!

弊社スタッフが自分の為に建てる家とは。

鈴木:住宅って危ない場所だって感じていただけましたか?犯罪に巻き込まれるリスクが高く、大地震がくれば建物が凶器となり、建物の断熱性の低さが時に突然人の命を奪う…
だから外の方がよっぽど安全です(笑

─ 確かに…
いやいや、それでは家づくりの話になりませんよ。(笑
今まで伺った内容を踏まえて、良い対策がきっとあるんですよね!ますますアーキ・モーダさんがどんな家を建てるのか興味が湧いてきました!

鈴木:では、もし私が、弊社の社員が家を建てるとしたらどんな家を建てると思いますか?

─ そりゃ設計事務所と工務店をされていますから豪華な家を建てるんでしょう!?

鈴木:いやいや、設計事務所や工務店って、皆さんがイメージしているほど儲かりませんので(笑
豪華な家なんて建てられません。普段我々が建てさせていただいている家の方がよっぽど豪華ですね。

─ では、どんな家を?

鈴木:家づくりに求めるものは一般のお施主様と一緒で安全で安心な家です。そして重要視するのは健康的に暮らせる家、資産価値の維持です。
「防犯・耐震性・耐久性・省エネ」この4つのキーワードを実現させることです。

─ 今までのお話の中で社長がお話されてきたことですね!

鈴木:ただ・・・私が今まで話してきたことは、家づくりを真剣に考えている「設計者目線」に近い内容です。実のところ、もし私が家を建てることをイメージした場合に一番先に考えることは間取りでも建物の仕様でも、もちろんお金のことでもありません。何だと思いますか?

─ いやー、見当もつきません!

鈴木:私はまず、施工する職人さん達をイメージします。家づくりは多くの人の手によって作られることは皆さんも十分理解されていることでしょう。

実は家づくりのコストの半分以上は手間代(工賃)が占めていると言っても過言ではありません。どんなに有名建築家が良い図面を描いても、施工する側の腕が物足りなければ、それなりの家になってしまうことを我々はよく知っています。
でも一般のお施主様は、ほとんど人の手「誰に建ててもらうか?」をイメージすることはありません。何故なら、わからないからですよね(笑

家づくりのコストの半分以上を占めている部分なのに・・・

─ 言われてみれば、大事なことだとは理解できるのですが・・・誰がつくるのかを一般の方がイメージすることはなかなか難しいですよね。信用するしかないのでしょうか?

鈴木:ここで、少しコストについてお話しします。まず、よく「企業努力によってコストダウンを図りました!」と聞きますが・・・あれはウソです(笑

─ え〜???

鈴木:実態は、ほぼ100%下請け業者叩きで実現されています。
材料や建材、住宅設備などの仕入れは、相場というものがありますので、年間100棟や1000棟も建てているハウスメーカーやパワービルダー系は多少安く仕入れることが可能ですがそんなに変わらないと思ってもらって構いません。家づくりの全国的なシェアの7割強は地元の工務店が占めていますから、建材メーカーや住設メーカーにとっては、ハウスメーカーよりも、工務店の方が大事なお客様なんです。

先ほど家づくりのコストの半分以上は手間代(工賃)だとお話ししました。手間を調整することが住宅コストに大きく影響するんです。

建築におけるローコストは何を現すのか。

さて、ここからは一般の方もよくイメージできるお話しです。
例えば皆さんがお勤めの会社で、大変優秀で仕事ができる方を思い浮かべて下さい。ご自分のことでも構いません。その方は、もし給料が相場より安く、成果にあった報酬をもらっていないとしたらいつまでもその会社に雇われ続けるでしょうか?
転職を考えませんか?本当に優秀ならばヘッドハンティング来るかもしれません。職人の世界も全く同じなんです。皆さんが優秀な職人さんに家を建ててもらいたいと考えるその職人さん達は、ローコスト住宅を売りにしているハウスメーカー、建設会社、工務店にはいません。

─ 確かにそうかもしれませんね。サラリーマンの世界でも優秀な人は出世して高給取りになるでしょうし、満足いかない人はキャリアUPを目指して転職したり、独立していきますからね。
何だか妙に説得力がありますね(笑

鈴木:いい職人を抱えている工務店を判断する一つの指標として、安請負をしていない事が挙げられます。安く請け負えば、腕のいい職人さんを集める事ができませんし、会社に適正な利益を上げる事ができません。

適正な利益を確保できなければ、早かれ遅かれその会社は倒産します。
そうすればその会社で建てた方も不利益を被ります。やはり、家づくりのコストは適正な相場感が重要だと思います。高いからいい家だとは限りませんが、安くていい家はなかなか存在しないことを我々の業界の人はわかっています。

─ 安いには訳があるってことですね。

鈴木:そうです。ただ、安い家づくりが悪だとは言いません。世の中には本当に安い家を望む方もいますし、そこそこの家でいいというニーズも確かに存在してますから。

─ 今まで鈴木社長のお話を伺ってきて、他の会社ではなかなか聞くことができないようなことが聞けたような気がします。

最後に、鈴木社長のこれからの会社の展望とアーキ・モーダさんの家づくりの特徴をまとめてもらえませんか?

鈴木:はい。まず、いい職人さんを確保し続けることが重要だと考えています。いい職人さんとは「腕がいい」だけではダメなんです。我々が目指す家づくりと同じベクトルを共有し共に尊重しあえる仲間でないといけません。

幸いにも、弊社の協力会社の仲間達はそれらの条件を満たしている方々ばかりです。この仲間達とこれからも同じ道を進んでいくために、安易なローコスト住宅への道は選択しません。いい仕事にはその価値に応じた対価を協力業者や職人さんにしっかり払える会社であり続けたいです。

そのためには年間20棟くらいの注文住宅を主軸に、価格は相場感の範囲で費用対効果の高い家づくりを提案し、じっくりとり込んでいくような家づくりをしたいですね。

また弊社の特徴としては「設計事務所の機能と工務店の機能が融合されている」ことが挙げられます。実は結構珍しいパターンなんです。
利点としては、設計と施工が噛み合うってことです。
設計にしても施工にしてもそれぞれの立場で様々なノウハウも持ってますが、これが別組織・別会社だとなかなか共有することが難しいんです。

設計が暴走し、工務店がついていけないとか、その逆もあって工務店がなかなか設計の意図を読み取れないなんてこと結構あるんです(笑
いい家を建てるためには、設計と施工が同じ意識でプロジェクトを進めることが必要不可欠だと思いますね。
同じ組織ならばそれぞれの利害関係がぶつかることもありません。
こういう家づくりをするという一つの軸(性能をデザインする)があって、そこに設計が土地の条件、お施主様のライフスタイルや要望をデザインし、施工が確かな技術力で愛情を込めて仕上げていく・・・この理想的な家づくりの流れを継続していきたいですね!

─ 本日は有難うございました。

2016.06 記