代表の鈴木です。
新築でもリフォームでも、どんなキッチンにしようか考えることは、楽しみでもあり、悩むところでもあります。
調べれば調べるほど、見れば見るほど、悩ましいキッチン選びを少しでも効率よく、正しい目を持って選んでいただきたいと思い、記事にすることにしました。
まず、キッチンを作っているメーカーはどのくらいあるのでしょうか⁉︎
皆さんが、調べる手間を省くためにここで一挙にあげてみます。
かなりマニアックなメーカーは外しますね!
LIXIL Panasonic TOTO クリナップ タカラスタンダード トクラス (旧ヤマハ) ウッドワン NORITZ ハウステック トーヨーキッチン キッチンハウス CUCINA(クチーナ)
ざっと12社あげてみました。
実際はまだまだありますが、この辺りのメーカーを抑えておけばほぼ大丈夫です。
オススメのキッチンメーカー3選
私は仕事柄、新商品の発表会に行ったり、お客様とショールームに行ったり、実際の施工に立ち会ったりしておりますが、「オススメのキッチンは⁉︎」と聞かれれば、
「ここのキッチンはどう?」と言えるところが数社あります。
1社でなく数社と言ったのは、お客様の趣向性に合わせてオススメを変えているからです。
それでは私のオススメのメーカーとその理由を述べていきたいと思います。
【クリナップ】ステンレスの加工技術に優れた老舗のキッチンメーカー
日経BP社主催の「プロが採用したい建材・設備メーカーランキング」のキッチン部門で、トップに毎年顔を出すのがクリナップのキッチンです。
私もクリナップのキッチンは好みです。
一番の理由は、水回り専門メーカーならではの豊富なノウハウと意地! (笑)が商品づくりに感じられるところです。
デザインだけでごまかさない、本当の使い勝手を考えた商品開発をされています。
特にステンレスに強く、カウンタートップだけでなく、キッチンの本体も古くからステンレス化を実現させ、「いいものを提供して行くぞ!」という姿勢が感じられる数少ないメーカーの一つです。(ステンレスはゴキブリを寄せつけない特性があります)
ショールームのアドバイザーの方も良く教育されており、対応や商品説明も他のメーカーと比べて概ね好評です。
数年前までは、唯一細かいところのデザインが野暮ったかったのですが、最近はだいぶ良くなってきたので、誰にでもオススメできるキッチンメーカーになりました。
オススメ商品は、普及グレードでは「ラクエラ」ですが、看板グレードの「ステディア」はクリナップ社の特徴が全て味わえるいい商品だと思います。
【トクラス】人造大理石の品質は他の追随を許さない、楽器のヤマハから独立したキッチンメーカー
続いては、トクラスです。
あまり聞きなれないメーカーかもしれませんが、実はあの楽器で有名な「ヤマハ」から独立した会社なんです。
「ヤマハ」と言えば、ピアノを代表とする楽器で有名ですよね。
ですから以前はヤマハのキッチンと言えば、ピアノの鏡面塗装を活かしたキッチンの扉面材で差別化を図っていたメーカーでした。(今もそうですが・・・)
しかし、実は人造大理石について非常に強いメーカーで、キッチンカウンターやシンクに使われる人造大理石の質やデザインについては他のメーカーよりも頭一つ出ている印象です。
デザインに関しては昔からセンスも良かったので、強烈なファンがいることも特徴です。
オススメ商品は、普及グレードで「Bb ビービー」、看板グレードは「Berry ベリー」です。
【タカラスタンダード】ホーローを扱う唯一のキッチンメーカー
最後にタカラスタンダード。
タカラスタンダードと言えば、ホーローが一番の特徴です。
メンテのしやすさや耐久性は他のメーカーと比べ群を抜いています。
ショールームでは、ホーローの強さとメンテナンス性の良さ、どこにでも磁石がつく利便性などが体感できて楽しいですよ!。
もう一つの特徴として、カウンタートップに「クォーツストーン」という主成分に天然水晶(クォーツ)を使った人造石を選択できるところです。
高級感は人造大理石の比ではありません。
ホーローを採用しているのはタカラスタンダードだけなので、一度ホーローの魅力にハマると、キッチン選びはタカラスタンダード一択となります。
デザインについては、クリナップと同様に以前は野暮ったかったのですが、最近はだいぶ良くなりました。
オススメの商品は、「レミュー」です。
以上、【クリナップ】【トクラス】【タカラスタンダード】の3つのメーカーの商品が私のオススメです。
3社に共通しているのは、水回り(住宅衛生設備)専門のメーカーであることと、それぞれメーカーごとの特徴が明確であることです。
もう一度まとめると
【クリナップ】→ ステンレス 【トクラス】→ 人造大理石、ピアノ塗装の鏡面扉 【タカラスタンダード】→ ホーロー、天然水晶のカウンタートップ
他のキッチンメーカーの特徴も一挙に紹介
他のメーカーの特徴も私の印象を含めて簡単にまとめてみます。
【LIXIL】、【Panasonic】
商品や、グレードの豊富さは他のメーカーと比べ群を抜いてます。
特に首都圏ではシェア率が高く、LIXILやPanasonicを標準設定している建築会社は非常に多いのが現状です。
特にこの2つのメーカーは首都圏に大型のショールームを持ち、建具や床材や様々な内装、外装建材も扱っているため、このメーカーのショールームに来れば、すべてここで見て触れることができるという利便性が受けています。
お客様にとっても、建設会社にとっても都合がいいメーカーと言えます。
では、どんな特徴があるかというと、なかなか「これ!」という特徴を見いだすことが難しいメーカーです。
私の印象としては、デザイントレンドに力を入れていて、あらゆる価格帯の商品を揃え、多くのお客様のニーズに合わせようとしているファミリーレストランのようなイメージを感じます。
内装建材も扱っているため、床材や建具とキッチン面材を、同色・同柄で合わせたコーティネートを推奨しているメーカーです。
【TOTO】
便器で有名なメーカーですが、水回りの住宅衛生設備機器では、古くからトップブランドとして君臨しています。
しかし最近は、首都圏でシステムキッチンはやや苦戦しているように感じます。
ブランド力がは強いですが、今現在際立った特徴を見いだすことができません。
【ウッドワン】
ウッドワンといえば、ニュージーパインを主とした無垢材で、建具や内装建材、キッチン扉のコーディネートに力を入れているメーカーです。
カントリー調の内装や、和テイストの内装にはコーディネートしやすく人気があります。
また、アイアンのゲート型フレームに無垢の扉面材を合わせた武骨でスタイリッシュなキッチンを展開しているのもウッドワンの特徴です。
女性、男性双方に、はっきりとしたメッセージを打ち出し、個性的なキッチンを展開しています。
こういったテイストが好きな方にはハマると思います。
【NORITZ】、【ハウステック】
ガス機器で有名なNORITZですが、ハウステックについては一般の方はあまり聞いたことがなく検討する機会も少ないかもしれませんが、ローコストのキッチンを探す場合は重宝する2つのメーカーです。
そのためか、NORITZやハウステックは個人の一般ユーザーに営業するよりも、ハウスメーカーや法人相手に力を入れているような気がします。
「特にこだわりもないので、なるべく安いキッチンを紹介して!」と言われれば、オススメしています。
決して、安かろう悪かろうの商品ではありませんので、ご安心を!
【トーヨーキッチン】
南青山にショールームを構える高級キッチンの代表格です。
その昔、憧れのキッチンと言われる一つでしたが、最近はあまり聞かなくなりました。
ステンレスに独特な造形を施したデザインが特徴的なキッチンとして、富裕層には人気があります。
【キッチンハウス】
キッチン1台で数千万円というラインナップも持っている、高級キッチンメーカーの一つです。
ヨーロッパの特殊メラミン材を使った個性的なカウンタートップが売りです。
メラミン材をでしか表現できない世界観のキッチンが人気で、幅広い世代に人気があります。
オーダーの幅が広く、オリジナルキッチンが製作できるメーカーとして高級住宅に採用率が高いメーカーです。
近年、「 GRAFTEKT(グラフテクト)」というお求めやすい価格帯のキッチンブランドを立ち上げています。
【CUCINA / クチーナ】
キッチンハウスと同様に、高級キッチンメーカーとしての知名度があり、よくキッチンハウスとは競合するメーカーです。
こちらもキッチンハウス同様にオーダーの幅が広く、オリジナルキッチンが製作できるメーカーとして高級住宅に採用率が高いメーカーです。
まとめ
以上、おすすめキッチンメーカーと各キッチンメーカーの特徴を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか⁉︎
家づくりのなかでも、「どんなキッチンを選ぶか!」を考えることはとても楽しい時間です。
今まで解説してきたことを頭に入れながらキッチン選びをしていただければ、ストレスなくキッチン選びができるのではないでしょうか!
それではまた。
2019.09.15
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