【窓について!】

代表の鈴木です。

前回のブログでは『断熱材』について書きました。

〜断熱材について〜東京と埼玉でSE構法+省エネ住宅を建てるアーキ・モーダ

建物の暑さや寒さを克服するために重要なのは『断熱材』の選定だけではありません。

近年非常に注目されているものに『窓』があります。今回はその『窓』について書いていきたいと思います。

あらためて『窓』を考える

一般の方にとって、普段の生活の中で断熱材を意識することはほぼないと思いますが、窓については非常に親しみ深いけどあまりにも当たり前な存在であるがゆえに、現在の窓がどのように進化しているかをご存知の方は極めて少ないのが現状です。

そこで改めて窓に求められる役割や性能を整理してみましょう。

窓の役割と求められる性能

『役割として』

1.明るさの確保(日光を取り入れる)
2.風通しの確保
3.眺望の確保
4.色やデザイン、開閉方法など

『求められる性能として』

1.防犯性能
2.断熱性能
3.遮熱性能
4.気密性能
5.止水性能
6.耐火性能
7.耐風性能

いかがでしょうか!窓はこんなに多くの役割や求められる性能があるんです。あらゆる住宅設備機器と比較しても、これだけ多くの役割や性能を求められるものは他にありません。

そして役割と性能は相反する部分が多く、窓は非常に過酷な条件を突きつけられているのです。

その中でも近年大変重要な役割として注目されているのが、『窓の断熱性能』です。

窓の断熱性能


<YKKapのカタログより抜粋>

このイラストでもわかるように、建物から逃げていく熱(エネルギー)と、逆に建物に入ってくる熱(エネルギー)は窓がダントツに多いことがわかります。どんなにいい断熱材を使っても、窓からこれだけのエネルギー収支があるならば、「窓も何とかしなくては!」と思うのは当然です。

窓の枠とガラス

窓は見た目は単純な部品構成で成り立ってます。まず見てすぐわかるのが枠とガラスですね。

枠はもう何十年も前から『アルミ』が主流です。軽く、加工性もよく、水にも強く耐久性も高いので外部と内部に接する窓にとっては非常に都合の良い材料です。
ガラスは『ペアガラス』が主流で最近はLowEガラスというガラスそのものに遮熱性や断熱性を持たせたガラスが増えてきました。そこで『アルミサッシ+ペアガラス』という窓が、過去から現在にかけて多くの家で採用されてきました。このペアガラスという言葉は効果絶大で、多くの建て主の方は「ペアガラスだから大丈夫!」と思い込んでいます。時代は変わり、窓の断熱性能向上が、建物の省エネ化に非常に重要なことと言われるようになり、サッシメーカーもようやく窓の高性能化に取り組んできた昨今、状況は一変してきています。

多様化する窓

先ほど「枠=アルミ」の話をしましたが、アルミは熱伝導率が非常に高く、断熱には相性が悪い部材でもあります。実はアルミの方がガラスよりも熱伝導率が高い(熱が伝わりやすい)ので、最近は枠の断熱化が非常に注目されています。そこで『樹脂とアルミ複合』の枠や『全て樹脂』の枠が商品化され、窓の高性能化の流れに沿って採用も増えてきました。


<YKKapのカタログより抜粋>

ガラスもLowEのみならず、ガラスとガラスの間に挟まれた空間にアルゴンガスやクリプトンガスを注入しさらに断熱性能を高めたガラスや、ガラスが3枚になるトリプルガラス、そしてマニアックですがガラスとガラスに挟まれる部材がアルミか樹脂かの選択もできるようになりました。また、先ほどアルミとガラスではガラスの方が断熱性能が高いというお話をいたしましたが、ガラス面積を極力大きく枠を極力薄くしてデザイン性も考慮した窓も出てきています。枠を小さくした方が窓トータルの断熱性能が高くなるためです。このようにここ数年で窓の性能は急激に向上し、種類も増え、選択肢も多くなってきています。しかしながら多くのユーザーはシステムキッチンや他の設備を吟味するような目で『窓』を選ぶことはしません。ほとんど住宅会社にお任せになっているのが現状です。


<YKKapのカタログより抜粋>

もっと窓に目を向けるべきこれだけの理由

『窓』の選択についてもっともっと目を向けるべき理由を改めてまとめてみます。

1.高性能な『窓』がもたらす省エネ効果は下手な省エネ家電よりもずっと大きい。
2.住宅設備機器や省エネ家電は比較的簡単にリフォームや交換が可能ですが、構造躯体と一体になっている『窓』は簡単には交換できない。
3.住宅設備機器や省エネ家電は、故障や寿命というリスクがあるが『窓』は建物と同じ期間耐えうる耐久性を持っている。
4・高性能な『窓』は省エネだけでなく、住む人の健康にもはっきりといい効果をもたらすことが証明されている。住宅設備機器にお金をかけても短期的には気分が上がるなどの効果はあるものの、1年も経てば旧式になり最初の気分も薄れていく・・・等。

まだまだありますが、このように『窓』に注目すべき理由はたくさんあります。

住宅会社に任せっきりにせず、ぜひもっと注目すべきだと思いませんか?
費用対効果が最も高い住宅設備は『窓』なのです。

2018.05.24

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