代表の鈴木です。
梅雨が明けて猛暑が続きましたが、台風の影響で梅雨のような日が戻ってきました。
それにしても、九州地方や関西地方は豪雨が続いているようで・・・
それに比べれば関東はまだ恵まれています。
気密性能が重要と言われている理由や気密シートについて解説いたします。
東京都練馬区のSE構法現場
東京都練馬区でのSE構法の新築物件は、外部の仕上げこそこの天候に影響は受けてますが内部は順調に工事が進んでおります。
SE構法の構造的特徴や、断熱材(現場発泡ウレタン吹き付け)のご紹介をしてきましたが、今回はこれです。
気密シート!?
部屋中ギンギラギンで、目が痛くなりそうですが、実務者の方ならば何であるか察しがつくと思います。
答えは「気密シート」です。
以前、現場発泡ウレタン吹き付けの断熱材は気密性能が同時に保たれることをご紹介しました。
SE構法の家作り【断熱材が施工されました!】
今回は壁体内の内部結露計算をしたところ、気密シート無しの状態だと年に数日結露が発生するリスクがあるという計算結果が出てましたので全ての壁面に気密シートの施工を施しました。
通常、気密シートは透明なのですが、こちらはアルミ箔が貼ってあるのでギンギラギンなのです。
透明よりも「貼った感」がありますよね!笑
思わず貼り忘れ!?も防げそうです。
気密シートの役割
気密シートの役割は、室内の水蒸気が壁体内に入り込んで滞留し構造体を腐らせてしまう現象を防ぐ目的があるので非常に重要です。
「水蒸気って壁を貫通するのか」って!
するみたいです!笑
貫通するだけでなく、例えばコンセントやスイッチプレートなどのわずかな隙間や目に見えない隙間から水蒸気は壁の中に吸い込まれていきます。
実際には、壁の仕上げでビニルクロスが施工されると、直接壁を貫通する水蒸気はほとんどないと考えられるのですが・・・。
そもそもなぜ気密が必要なのか?
その昔、気密性の高い家なんて息苦しいと嫌われていました。もちろん隙間風も嫌われてきましたが、多少の隙間風は家にとってはいいんだと言っていた実務者も少なからずいたのも事実です。
時代が変わり、今は気密性能が非常に重要だと言われてます。
その理由は、
- 断熱性能をきちんと確保するために気密性能が不可欠であること。
- 24時間換気をきちんと機能させるために気密性能が不可欠であること。
- 構造躯体の耐久性を確保するために気密性能が不可欠であること。
以上です。
気密性能がいかに大切かご理解いただけると思います。
気密の目標数値は
気密性能はC値(隙間相当面積)で表現されますが、東京や埼玉南部エリアで国が示している目標数値は5.0㎝2/m2です。単位は別として数字が小さい方が気密性能が高いとご理解ください。
最近の高性能住宅は1.0㎝2/m2以下を基準としてますが、弊社の建物は平均0.6㎝2/m2前後の数値を出してます。
かなり高性能な部類に入ると思います。
こちらの建物もかなり高い数値が出るはずです。気密測定が終わったらまた公開させていただきます。
まとめ
いずれにしてもこの光景、なかなか見ることがないと思いますのでご紹介させていただきました。
それではまた。
2018.07.06
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