【SE構法で無垢材は使用できないのか?】

代表の鈴木です。

「SE構法で無垢材が使用できないのか?」という話をときどき聞きます。
SE構法は構造用集成材の使用が大前提になっているため、答えとしては「無垢材は使用できません」となります。
日本一わかりやすい「SE構法」の解説

なぜ、SE構法は無垢材を使わないのか?

SE構法はすべての建物で構造計算をしています。構造計算をするためには柱1本、梁1本がきちんと強度表示できることが大前提となります。
木材の強度表示は構造用JAS(日本農林規格)という基準がありますが、実はこの基準はあってないようなものと言われています。どういうことかというと、実際には強度のわかる木材(無垢材)が手に入らないという現状があります。そう、ほとんど流通していないのです。

流通されていない強度表示された無垢材

全く無いとは言えませんが、ほぼ流通していないと考えて正解です。
なぜ流通していないのか?
木材の流通については強度は価格に一切影響がないので、わざわざ日本農林規格にお金を払ってJASマークをつける必要もなく、お金をかけて強度を測定して強度表示する業者も極端に少ないわけです。

目視等級と強度等級

またJAS基準には「目視等級」と「強度等級」の2つが存在しており通常木材は強度等級でなく、見た目の目視等級で取引されています。木の節が多い少ないで価格が決まるのです。
強度のわかる木材(無垢材)が手に入らないとは、そういうことなんです。

SE構法はなぜ構造用集成材を使うのか?

強度表示された木材(無垢材)がほとんど手に入らない環境に比べ、唯一潤沢に手に入りかつ強度のはっきりした木材が集成材というわけです。
SE構法が強度のはっきりした構造用集成材(柱・梁)を使う理由がそこにあります。
強度のはっきりしない材料ではそもそも構造計算が成り立たないのです。
(以上、ダイヤモンド社/「家、三匹の子ぶたがまちがっていたこと」より一部内容を抜粋しております)

無垢材の利点

では無垢材は良くないものなのか?と言えば、決してそうではありません。集成材に比べ優れた点ももちろんあります。そもそも無垢材は天然素材であり本物の素材です。
また集成材に比べ、水や湿気に強い特性があります。集成材は水や湿気には弱く、長期間雨などにさらされるとたちまち朽ちてしまいます。また木が本来持っている香りも、無垢材では感じられますが集成材では木の香りを楽しむことができません。日本では古来から無垢材で家を建ててきましたのでその歴史から絶対的な信頼感もあります。

無垢材VS集成材

さて、改めて無垢材と集成材はどちらが良いのでしょうか?
結論づけることは難しいですが、それぞれの良い点を整理してみれば何となく道筋が見えてきます。
無垢材[天然素材/水に強い(集成材と比べて)/香り]
集成材[工業製品(材料が均一)/強度がはっきりしている/無垢材より強度が強い]
私は建築業界で25年以上木造住宅を見てきましたが、建物の構造部分に関しては、きちんと構造計算を行い安全性を担保することが可能な構造用集成材を使用し、仕上げ材にはなるべく無垢材を使用して、見た目や肌さわり、香りを楽しむ・・・こんな使い分けが良いと考えています。
きちんと防水性や通気性を確保してあげて高耐久仕様で計画すれば、集成材を水や湿気から守ることができますので、集成材のネガティブな部分は無くなります。
【SE構法は無垢材を使用しない】
その理由がご理解いただけたでしょうか?

それではまた。

2018.11.17

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