いつかまた職人が輝ける世界に!

代表の鈴木です。

ブログで色々と配信してきて約2年が経ちました。

それぞれのブログのタイトルに対してなるべく忖度なく、私が思う意見や情報を発信してきたつもりです。

もちろんこれからも家づくりを考えている方たちに、なるべく有益で本質の情報を届けていくつもりでおります。

しかし今日だけちょっと内容を変えて、私が最終的に何を目指しているのか、思考の原点や思考のベクトルがどこに向いているのかをお話ししてみたいと思います。

「いい家を作りたい!」とか、「お客様に喜んでもらえるような仕事をしたい!」とかはもちろんなのですが、私が生涯使命として考えていることの一つに、「職人の地位向上を実現したい!」という想いがあります。

 

いつかまた職人が輝ける世界へ!

家づくりには、注文住宅にしろ建売住宅にしろ、とても多くの人と労力が関わっています。

物づくりにおいて、これだけオートメーション化が進んでいる時代ですが、家づくりのプロセスはいまだ極めてアナログ的に進んでいきます。

そして組織の力以上にそれぞれ個人の力や能力が大きく作用する業界でもあります。

工業製品とは全く対極にある注文住宅の家づくりは自ずと個の力にまだまだを強く依存されているのです。

私が生まれるもっと前の時代は、家づくりの中心にいたのは棟梁と呼ばれる大工さんだったそうです。

現場の指揮者とも言える存在で、間取りの提案や図面も、もちろん現場の段取りも、見積もりも全て棟梁が一手に請け負っていました。

家づくりは「地元の大工さんに頼む」というスタイルが普通だったのです。

今は全く違うアプローチで家づくり行われております。

特にハウスメーカーの台頭が家づくりを変えてきました。

家づくりの工程がかなり細かく分業化され、昔の棟梁のような家づくりの全てを知る!という人材はほぼいなくなりました。

戦後の復興と、高度経済成長の時代に登場したハウスメーカーは、豊富な需要を背景に、家づくりを工業化そして効率化することで、その需要に応えてきました。

しかしバブル崩壊とともに、需要と供給のバランスが崩れ始めます。

肥大化したハウスメーカーは、価格競争の渦に巻かれていきます。

大きな組織を維持していくには相応の利益が必要なので安易に販売価格を下げることはできませんので、まず最初に原価の圧縮が始まります。

それは家づくりの主役である施工業者の単価の圧縮に始まり、施工業者はその圧縮に耐えるために職人の単価の圧縮を行います。

バブル崩壊から約30年!ずっとこの状態が続いているのが住宅業界の現状です。

人口減に伴って、儲からない仕事となれば職人不足になっていくのは当然の流れで、今や建設現場における外国人労働者の比率が非常に増えてきました。

今日本人の若者で積極的に職人になりたいという人は皆無だと思います。

時代はIT化が進み、いずれ住宅もロボットが作るような時代が来るのかもしれません。

しかしこの業界を30年見てきた私が想像するに、ロボットが住宅を作る時代は私が生きる残りの人生で目にすることは決してないと思っております。

人間が機械人間ではなく生身の人間であり続けている以上は、職人の手による物づくりの価値は永遠に残っていくものと考えてます。

もちろん今の時代においても多くの方は、職人技に大きな価値を見出しています。

1000円で売られているバックもある中で、職人が丹精込めて作ったバックならば100倍の値段でも買う人がいます。

トヨタのセンチュリーという車は、車体の塗装を職人の手によって7行程かけてて仕上げているそうです。

だから他の車と比べて何百万も高いことに納得してます。

では家づくりはどうでしょうか⁉︎

ブランド物のバックよりも、トヨタのセンチュリーよりもよっぽど多くの手間と時間をかけて作られています。

時間だけでは解決できない経験や技術を伴った労働によって家づくりは進んでいるのです。

今までは大手の莫大な資金力でないと情報発信が出来なかったものが、インターネットやSNSによって、個人でも積極的な情報発信が可能となりました。

そこで存在感を出してきたのが、設計事務所や建築家と呼ばれる人達です。

文字という情報以上に画像というビジュアル的な見せ方がインターネットやSNSとの相性がよく、非常に露出が増えてきたことで家づくりの主役になりつつあります。

時代に沿った必然の流れなのかもしれません。

ただハウスメーカーの建物も、設計事務所や建築家の建物も作っているのは全て職人です。

もし職人がいなければ、ハウスメーカーの人材や資金力があっても、設計事務所や建築家の素晴らしいアイデアや設計力があっても形にすることはできません。

家は職人がいないと完成しないのです。

とても貴重な存在である職人なのですが決して高い地位にいるわけではありません。

安く仕事を受けることを望まれる反面、高い技術を要求されます。

かつて家づくりの主役だった地位を失った職人たちは、現状に甘んじて必死に耐えています。

そして自分の子供だけは職人の道には入れさせたくないと考えています。

とても悲しい現実だと思います。

10代後半から厳しい職人の世界に身を置いて、同級生たちが眩いキャンパスライフを送っている時に朝早くから夜遅くまで親方にコキ使われながらもやっと手に職をつけて自立できるようになって。。。

もう十数年間、住宅業界で光を浴び続けているのは営業力が強い会社や、ビジュアル的露出に成功している設計事務所や建築家と呼ばれる人たちです。

もちろんそれ相応の努力を伴っての結果だとは理解してます。

今の職人って、とってもシャイで目立つことを嫌う傾向があります。

プライドはあるけども、内に秘めてしまってます。

とても不器用だけど、とても価値のある存在の職人たち。

私はそんな職人の世界にもっと光を当ててあげたいのです。

そして、人の手による物づくりがいかに素晴らしく尊いものなのかをもっと世に知ってほしいと思うのです。

今の子供達が、「将来、大きくなったら職人になりたい!」と言えるような地位まで引き上げられたら最高なんですけどね!

それにはもっと稼げる夢のある仕事にもっていかないといけません。

挑戦は続けます!

そしていつの時代か、職人が夢のある仕事になっていることを願わずにいられません。

今日はこの辺で!

それではまた。

2020.07.28

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