代表の鈴木です。
前回のプログでは、注文住宅の代表的な内装の仕上げ材について解説してみましたが、本日はちょっと変わった内装仕上げ材のモールテックスについて記事にしたいと思います。
モールテックスの魅力
ところでモールテックスってご存知でしょうか⁉︎
最近ちらほら聞くようになってきたと思いますが、中欧ベルギーにあるBEAL社の製品で左官仕上げの材料のことです。
デザインコンクリートとも言われているモールテックスの特徴と表現力はなかなか魅力的です。
モールテックスは仕上げ材のジャンルで、水に強く表面強度がコンクリート並みに仕上がること、そしてどんな下地材にも施工できることが特徴ですが、
まずはモールテックスで仕上げられたその表情を見ていただきましょう。
いかがでしょうか?
ラフとも、レトロとも、エイジングとも表現されるような、近年とても人気のあるテクスチャーであることはご理解いただけると思います。
モールテックスの豊富なカラーバリエーション
そして圧巻なのはカラーバリエーションの豊富さ。
それぞれの色を混ぜ合わせることで無限の色バリエーションが可能です。
シックなカラーからポップなカラーまでベース色は64色の展開です。
通常、左官仕上げに代表される漆喰や珪藻土の類の仕上げは、とても繊細で色バリエーションも限られたものが多いですが、モールテックスは仕上がってしまえば扱いに繊細になる煩わしさはありません。
モールテックスの特徴とは
モールテックスは素材感がとても魅力的な材料ですが、他にも以下のような特徴があります。
先にもご紹介し内容が被ってはおりますがあらためてまとめてみます。
- ほとんどの下地の上から施工できるため、新築、リフォーム問わず採用が可能。
- 仕上げ厚が2〜3ミリなので納まりがよい。
- 表面強度はコンクリート並なので耐久性に優れ、土足の床にも施工可能。
- 柔軟性も高く下地の動きに追随する性質があり、割れやヒビのリスクが低い。
(*完全にないわけではありません) - 防水性が極めて高く、素材は水を通しません。
例えば浴室など、ユニットバス以外で在来(造作)風呂など計画する場合は、一般的に床ならタイル仕上げ、壁ならばタイルや木などで仕上げるパターンがほとんどですが、モールテックスならばちょっと変わった雰囲気で仕上げることができます。
もちろんキッチンの天板の仕上げにも使えます。
メーカー既製品のステンレスや人工大理石の天板を見慣れている方にとっては、モールテックスの世界観に驚かれると思います。
その他洗面化粧台はもちろんのこと、水回り以外でも、床や壁などにも施工可能です。
モールテックスはとても使い勝手の良い仕上げ材だとは思ますが、良いことばかりではありません。
モールテックスの弱点!?
最大のネックは価格と工期にあります。
材料の値段よりも施工費が嵩むのがモールテックスの採用を悩ませる要因の一つとなります。
モールテックスの塗り厚はせいぜい2〜3ミリ程度なのですが、水回りだと最低5工程必要です。
5工程とは、スタートから仕上げまで職人さんが最低5日間現場に入るということです。
施工範囲が広くなく1日数時間の作業でも、次の作業まで十分な乾燥が必要なため1日1工程が基本となり、決して作業効率の良い仕上げ材とは言えません。
タイルならば1〜2日で終わる施工内容でも、モールテックスだと5日かかるとすれば、材料がタイルより安くてもトータルではタイルと同等かそれ以上の価格になってくるのでとても悩ましい素材という印象です。
しかしながら、弊社も何回かモールテックスの施工をしておりますが、価格以上に唯一無二の表情が得られることで、お施主様の満足度もなかなか高いのも事実です。
まとめ
弊社はおそらく日本にモールテックスが導入されたほんとに初期の段階でモールテックスの施工を経験した工務店の一つだと思います。
もうモールテックスのメンテナンスも経験しましたし経年変化を見る機会もありました。
まだ日本でモールテックスの歴史は浅いですが、おすすめの施工場所や施工範囲のノウハウもそこそこあります。
またモールテックスの施工経験が豊富な左官屋さんとのお付き合いも深いので、モールテックスにご興味がある方で弊社の建築に興味がある方はぜひお声がけいただければと思います。
それではまた。
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2020.08.29
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