【SE構法の強さの秘密は構造計算だけではありません~基礎~】

東京都練馬区で、SE構法の新築物件が着工しました。

SE構法は全棟構造計算(許容応力度計算)を実施し、1棟1棟の構造安全性を確認すると同時に、通常ほとんどの木造住宅では実施されていない基礎の構造計算も行なっております。

FEM解析に基づき、地盤強度の応じた強固な基礎設計で施工計画が導かれます。

工学的に安全な構法であるSE構法(Safety Engineering)の強さの秘密を工事の進行に合わせて解説していきたいと思います。

SE構法の強さの秘密

SE構法の強さの秘密は構造計算だけではありません。

SE構法では、通常の在来軸組構法で使用するよりも遥かに強い引抜き耐力を持った柱脚金物を取り付けるために基礎工事の段階でSE専用アンカーボルトを設置します。

このSE専用アンカーボルトの特徴は、直径が18.2mmあること。

通常の在来軸組構法で使用されるHDアンカーボルトの直径は14.5mmなので、断面積で1.5倍以上の太さとなります。

またこのボルトの基礎埋込深さは530mmで施工されます。(SE構法のマニュアルでは埋込深さ450mm以上)
通常の木造基礎では埋込深さは200mm〜360mmとなりますので、これも1.5倍〜2.6倍ほど基礎コンクリートへの定着が大きいということになります。

わかりやすく図で示すとこのようになります。

極太なアンカーボルトがもたらす効果

このように極太のアンカーボルトが、強力に基礎コンクリートに定着することによって大きな引抜き耐力を持った柱脚金物を使用することができ、その結果高い耐震性を持った建物を計画することができるのです。

特徴は柱脚金物用のSEアンカーボルトだけではありません。

基礎耐圧盤のコンクリート厚は180mm(通常は150mm)、基礎立ち上がりのコンクリート厚は170mm(通常150mm)で計画されることで、基礎コンクリート内部の鉄筋のかぶり厚もしっかりと確保され、鉄筋の腐食を長期間防ぐように考えられております。

基礎工事への想い

基礎は大事!とは言われますが、建物のおいては非常に地味な存在です。

できてしまえばそのほとんどが隠れてしまいます。

しかしながら、一般住宅の基礎も立派な「鉄筋コンクリート造」なので、施工上の注意事項や確認事項はたくさんあるのです。

日の目を見ない基礎ですが、日の当たる今だからこそ、しっかりと見て記録を取り続けていきたいと思います。

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