注文住宅を検討していてどこの会社も同じに見えると感じている方へ【ハウスメーカーごとにチェックするポイントについて】

代表の鈴木です。

皆さんが注文住宅を建てようと思った時に、「さてどこの住宅会社にお願いしようか?」と住宅展示場に行って営業マンの話を聞いたり、インターネットで調べたりすると思います。

しかし調べれば調べるほど、「住宅会社どこの会社も同じに見える!」あるいは「会社ごとの違いがよくわからない!」という感覚になってくるようです。

それには理由があります。

今日は、どんなポイントに注目すれば会社ごとの違いが明確にわかるのかを解説していきたいと思います。

なぜ、どこの会社も同じに見えてしまうのか?

注文住宅の悩みの画像

まず、なぜどこの会社も同じに見えてきてしまうのでしょうか⁉︎

なぜなら注文住宅の世界は発信される情報が極めて偏っているからなんです。

注文住宅を検討する機会は多くの人にとって初めての経験となりますので、かなり情報弱者の立場です。

また建ててしまえば、少なくとも数十年は同じ体験をすることがありませんので、「次に建てるときはこうしよう!」などと注文住宅を建てた経験を次に活かす機会が極めて少なく経験談が遮断されてしまいます。

これが、同じく高額商品であるクルマの購入とは大きな違いです。

極端な情報弱者である注文住宅の検討者は、結局住宅会社やハウスメーカーの営業マンの話しから理想の家が建つことを想像し、「この人(営業マン)だったら任せて大丈夫!」という奇妙な判断基準で、数千万円の契約をしてしまいます。

もちろん、人(営業マン)も大事ですが、お客様が一番に求めているのは理想の快適な住まいであるはずで、いい人(営業マン)との出会いだけではないはずです。

営業マンの仕事は契約を頂くことで、家を建てることではありません。

ですから、住宅会社やハウスメーカーの営業マンは注文住宅の工事請負契約を頂くことに全力を尽くしているので、ほとんどのお客様は、自分たちの住まいづくりに対して適切なアドバイスや話を聞いているのではなく、営業トークを聞いているのです。

A社、B社、C社に行っても営業トークを聞かされているのです。

これではどこも同じに見えてしまっても不思議ではありません。

そこで、各住宅会社やハウスメーカーの違いや、家づくりの本質を知るための方法を伝授したいと思います。

ここに注目すれば、住宅会社やハウスメーカー各社の違いがわかる!

家づくりで大切なことは、プラン(間取り)、性能(耐震や断熱、耐久性など)、価格の3つだと思います。

多くの方も、この3つのバランスを考えて検討されているはずです。

しかしながら違いを見つけようとしても、住宅会社やハウスメーカーの営業マンはそれぞれについてほぼ同じレベルでいいことしか言いません。

そこで次にあげる視点でそれぞれの会社を評価してみて下さい。

難しい話ではありませんので。

プラン(間取り)について

注文住宅を検討すると最初に提案を受けるのがプラン(間取り)だと思います。

もちろんあらかじめご予算や要望のヒアリングがあると思いますが、ご提案を受けたプラン(間取り)は誰が考え、書いてくれているのかを注目して下さい。

「もちろん設計の方でしょ!」と思った方は要注意です。

ほとんどのケースは営業マンが考えて書いてます。

あなたは、建売じゃなくて注文住宅を選択しています。

自分たちの要望をただ形にしてくれるだけではなく、設計の方の提案、家づくりにおいてのプロの提案が欲しいはずです。

先にも話したとおり、営業マンは契約を取るのが仕事であって家づくりのプロではありません。

いい営業マンは、お客様の要望をヒヤリングして、お客様にあった社内の設計士をマッチングさせる人ですが、そもそも住宅会社に限らず、多くのハウスメーカーの社内にはまともな設計士がいないという現状を知っておいて下さい。

ここで言う「まともな設計士」とは能力が高い低いの話ではなく、お客様と打ち合わせをしながら図面を描ける設計士のことを言います。

特に、ローコストよりのハウスメーカーにはそのような設計士は在籍しておらず、在籍していても非常に数が少ないか、高額物件にしか顔を出さない社内体制になっています

そこでまずはプラン(間取り)のご提案を受ける時に、きちんと設計士も同席してくれるかどうかをみて下さい。

設計士が書いたけれど、打ち合わせには同席しないというパターンも要注意です。

これから先、あなたはその会社でプロとしてのアドバイスを設計士から直接受ける機会はありません。

性能について

「大事なのはわかっているけど難しい内容で素人にはわからないし、特に名の知れたハウスメーカーなら当然大丈夫でしょ!」と思っている方は要注意です。

こう考えている方は、今日の話のタイトルにあるように、どこの会社も同じに見えてしまう典型的なタイプだと思います。

でも仕方ないですよね! どこの会社も同じようないいことしか言いませんから。笑

そこで、次にあげるポイントに注目すればすぐに違いが明確になります。

耐震性について

これはもう構造計算、特に許容応力度計算によって耐震等級3の取得をしているかどうかの一択です。

ほとんどの方は、耐震等級3だけを確認して安心だと評価しておりますが、耐震等級3の導き方は簡易計算による導き方と、許容応力度計算による導き方の2種類があります。

どちらも耐震等級3は取得できますが、実際の耐震性能は大きな違いがあります。

わかりやすい資料を添付しておきます。

耐震等級3も2種類ある! の画像

関連記事 【どこまでこだわる!?住宅性能(耐震性能編)】

【断熱性能について】

「断熱材は何を使っていますか!?」

よくある質問ですが、その会社が建てる建物が高気密高断熱住宅であるかどうか、一発で判断つく質問があります。

「現場で、気密測定を全棟実施していますか?」

この質問だけで大丈夫です。

全棟実施している会社であるならば、その会社が建てる家は間違いなく高気密高断熱住宅と言えます。

関連記事【どこまでこだわる!?住宅性能(高気密・高断熱編)】

【価格について】

価格については皆さんとても関心が高いと思います。

安ければ安いほど良いと考えるのが普通です。

それはそれで良いのですが、大事なのは価格の透明性と信頼性だと思います。

こちらの判断は見積書を見ればわかります。

きちんと細かい明細書が提示されるのかどうかがポイントです。

坪単価のみで提示してくる会社、ペーパー1枚ほどの見積書で価格を提示してくる会社では契約後に価格で揉めるケースが多いのは業界の常識です。

付帯費用を曖昧にして、建物の本体価格を安く見せかけ、とりあえず契約に持ち込むスタイルは住宅業界の悪しき慣習として長く横行してきました。

実は今でも続いているのです。

建物の本体価格の細かな明細があり、付帯工事もきちんと予算取りがされている総予算計画書があるかどうかをぜひ注目して下さい。

関連記事【注文住宅の価格を解説します】

まとめ

最後にもう一度整理しておきます。

住宅会社や各ハウスメーカーごとの違いを図る方法は以下のポイントに注目すればわかります。

◯ 設計士の顔が見える会社かどうか!

◯ 構造計算(許容応力度計算)によって耐震等級3を導き、それを全棟標準化している会社かどうか!

◯ 現場ごとに気密測定を実施して、その結果をお客様に提示している会社かどうか!

◯ 見積書の明細が整っている会社かどうか!

ぜひ実施してみて下さい。

そしてびっくりすると思います。

「何が!?」

多くのハウスメーカーが選択肢から外れることに…

それではまた。

2020.04.04

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